低侵襲外科手術とは?メリットは?

「手術が今後の生活のためには必要なのは分かるけど、やっぱり手術を受けるのは怖い」という患者に対し、どのように低侵襲外科手術を説明すれば良いのでしょうか?メリットを上手に説明することで、患者の不安を取り除き、手術が本当に必要だと心から納得して頂けます。

どんな手術でも不安なものです。でも、最近は身体に優しい手術、患者の負担が少ない手術が増えています。低侵襲外科手術(MIS)の低侵襲とは、そもそも侵襲(出血や腫れ、痛みなど身体に対する影響)が少ないということです。つまり、メスを入れない内視鏡手術のことで、小さな穴を開け、そこから内視鏡を体内に挿入して撮影した映像をモニターで院ながらオペをする方法です。この方法なら、切開するわけではないので、オペ中の出血、術後の痛み、腫れが最小限ですみます。また、傷が小さいので回復も早いです。傷跡を残したくない女性の方にも喜ばれます。このように低侵襲手術にはたくさんのメリットがあります。

十数年前まで、低侵襲手術は傷の小さい手術という意味でした。たとえば、以前は15㎝切る必要のあった手術が、8㎝切るだけでできるといった場合を指していました。ですが、最近は考え方が変わってきて、傷の大きさ、切開の大きさよりも、いかに正常な組織を傷つけずに病変部分だけを治すかということに注目されてきました。医療の進歩により、より患者に優しい医療が提供できるようになったのです。看護師は患者に説明する際に、この点を強調できます。

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